この豊かな自然の中に生活の拠点を求めた、若いクライアントにやさしい緑の風の通り抜ける、静かな光であふれた、ゆったりとした時間の流れる住宅を考えた。
クライアントの要望は雨の日に車から、傘をささないで玄関にたどり着くことであった。
敷地は水田を造成した。湿気を避けるために居室のグランドレベルを道路レベルより、約1m高くした。そのことを利用して、駐車場と玄関を同じ位置に設け、雨を気にしないで玄関にたどり着けるように考えた。
玄関からリビング、子供室、主寝室と和室はそれぞれ、半階ずれるスキップフロアーとしてそれぞれの空間に変化を持たせた。また、「エゴの木のある中庭」を中心に南側にリビング、北側に主寝室と子供室を配し、明快なプランとした。中庭を中心に窓から見え隠れする家族の人影で、日常生活が展開してゆくことを期待した。
リビングは4mの天井高を取り、リズミカルな垂木のリブを見せることで開放感と、心地よい雰囲気を創り出そうとした。
それぞれの部屋の窓からは周囲の水田や山々、海の景色が飛び込むと同時に、優しい風が通り抜けていた。








